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一度消えた和牛を、もう一度。豊後大野市朝地町で受け継がれる「あさじ牛」の物語

大分県豊後大野市朝地町。
この地域には、かつて地元で親しまれてきた和牛がありました。

「あさじ牛」。

かつて朝地町は和牛生産が盛んで、和牛の全国大会である、全国和牛能力共進会でも高い評価を受けてきた地域でした。
しかし令和3年、牧場と精肉店の統廃合や畜産農家の減少などにより、地域ブランドとしてのあさじ牛は一度途絶えます。

長く親しまれてきた名前がなくなる。

その現実を前に、地域の人たちからは惜しむ声があがりました。
その声を受け止めたのが、合同会社あさじ牛の羽田野利夏さん、そして夫の羽田野祐介さんでした。

目次

牛と生きる道へ

羽田野利夏さんは、高校卒業後、デザイナーを夢見て上京しました。
東京では約8年間、アパレル関係の仕事に携わっていたそうです。
その後、夫の祐介さんの誘いをきっかけに、故郷へ戻ることになります。

一方、祐介さんは大分へ戻ったあと、農協で畜産関係の仕事に就きました。
その中で、周囲から言われた言葉があります。

「牛を飼っていないのに、なにが分かるんか?」

その言葉をきっかけに、祐介さんは自ら牛の飼育を始めます。
実際に牛を飼い始めると、牛飼いの楽しさに目覚め、少しずつ頭数を増やしていきました。

一方の利夏さんは、最初は牛が怖かったそうです。

大きな体。

近くで見る迫力。

慣れない牛舎での仕事。

それでも、毎日向き合ううちに、少しずつ牛への愛着が生まれていきました。
怖かった牛が、いつしか大切な存在になっていく。


こうして、羽田野さんご夫婦の牛と向き合う日々が始まりました。

消えてしまった、地域の味を守る

当たり前のように親しまれてきた味が、途絶えてしまう。
そのことを惜しむ地域の声を聞き、羽田野さんご夫婦は、あさじ牛の名前を守ることを決意しました。
牛を育て、食卓へ届けるまでには、いくつもの工程があります。

繁殖。
肥育。
加工。
販売。

全国的にも珍しい繁殖ー肥育を一貫して行っています

通常は、それぞれの工程を別々の事業者が担うことも多い仕事です。
しかし羽田野さんご夫婦は、あさじ牛の名前を守るため、繁殖から肥育、加工、販売まで、一貫して関わる道を選びました。

責任も増える。
手間も増える。

効率を考えれば、決して楽な選択ではありません。
それでも、地域で親しまれてきた味を残すために。
一度消えたあさじ牛は、羽田野さんご夫婦の手によって、もう一度歩み始めました。

「メス牛だけ」を育てる理由

あさじ牛の特徴のひとつが、メス牛だけを厳選して育てていることです。
一般的に和牛生産では、成長が早く大きく育ちやすい去勢牛が多く扱われます。

一方で、メス牛はサイズこそ小さいですが、去勢牛に比べ、肉質がきめ細かく、脂の融点が低いとされています。

口に入れたときのやわらかさ。
脂の口どけ。
肉の旨み。

そうした味わいを大切にするため、あさじ牛ではメス牛にこだわっています。
ただし、メス牛はオス牛ほど大きくなりにくく、とれる肉の量も限られます。

たくさん作ることだけを考えれば、効率のよい方法ではありません。
それでも、あさじ牛らしい肉質を届けるために、メス牛だけを育てる。
その選択に、羽田野さんご夫婦の考え方が表れています。

最初から最後まで、牛と向き合う

あさじ牛では、繁殖、肥育、加工、販売までを一貫して管理しています。

牛が生まれる前の血統や交配。
一頭一頭の性格や成長の様子。
日々の体調や餌の食べ方。

そうした変化を見ながら、牛と向き合っていきます。
多くの工程を一貫して担うということは、その分、見なければいけないことも増えます。
しかし、最初から最後まで関わるからこそ分かることがあります。

この牛は、どんな性格なのか。
どんな育ち方をしてきたのか。
どんな状態で今を迎えているのか。

その積み重ねが、あさじ牛らしい味をつくる土台になっています。

命と向き合う仕事

利夏さんは、はじめの頃、牛を出荷するときに泣いてしまっていたそうです。

毎日、世話をしてきた牛を送り出すこと。
そして、その牛が、お肉として食卓に届くこと。

牛飼いは、きれいごとだけでは続けられない仕事です。
命と向き合い、その命をいただく仕事です。

苦しくて、「続けられないかもしれない」と思った時期もあったといいます。

それでも、精肉店やお客様から「美味しい」「ありがとう」という言葉を直接聞くことができたとき、続けてきた日々が少し報われたように感じたそうです。

はじめは怖かった牛が、いつしか大切な存在になる。
その一頭一頭と向き合う日々があり、送り出す時間があります。

あさじ牛は、ただ「美味しい」だけでは語れないお肉です。
その背景には、牛と向き合い続ける人の時間があります。

あさじ牛を、誇れる牛へ

羽田野さんご夫婦にとって、あさじ牛は、ただ育てて売るだけの牛ではありません。
地域で親しまれてきた名前を、もう一度残していくこと。
大分に、あさじ牛という和牛があることを知ってもらうこと。

そして、その味を通じて、多くの人に喜んでもらうこと。

あさじ牛を全国へ。
そして、いつか世界へ。

その言葉には、ただ大きく広げたいというだけではなく、朝地町で受け継がれてきた牛を、もう一度誇れる存在にしたいという想いが込められています。

あさじ牛を、大分を感じる贈りものに

あさじ牛は、大切な方への贈りものにもおすすめです。

お祝いやお礼に。
県外に住むご家族へ。
大分をよく知らない方へ。

「大分には、こんな和牛があるんだ」
そう感じてもらえる贈りものになるかもしれません。

すき焼き用・焼肉・ステーキ・ハンバーグなどをご用意しています。

オシチョクおおいたでは、あさじ牛をギフトとして贈ることができます。
離れて暮らす方にも、気軽に大分の逸品を届けられます。

一度消えた和牛を、もう一度。
羽田野さんご夫婦が守り、育てるあさじ牛を、大分を感じる贈りものとして届けてみませんか。

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あさじ牛の旨みを存分に味わうことができるハンバーグです。あさじ牛から溢れる旨みを堪能いただけます。

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あさじ牛のきめ細かいとろけるような食感。さらりとした、でも旨みの強い味わいを存分に味わえるひと品。薄くスライスしているので、しゃぶしゃぶもおすすめです。

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