大分県佐伯市蒲江。山と海が近く、港には日々、さまざまな魚が揚がります。その魚を見つめながら、「佐伯の魚を、もっと多くの人に届けたい」と歩み続けてきた人がいます。株式会社水元の水本久史さんです。

水元さんが手がけるのは、地元で揚がる魚を使った加工品や、飲食店での料理、そして鮮魚の卸。
今回は、佐伯の魚に人生を懸けてきた水元さんを訪ね、その歩みと想いを伺いました。

高校を卒業してすぐ、佐伯の水産業へ

水元さんが水産の世界に入ったのは、高校を卒業してすぐのことでした。地元・佐伯の水産業に飛び込み、卸売会社で18年の経験を積みます。
魚を見ること。漁師さんと向き合うこと。市場の流れを知ること。飲食店や買い手が求める魚を届けること。その日々の中で、水元さんは佐伯の魚の力を誰よりも感じてきました。


佐伯の海では、年間を通して多彩な魚が揚がります。鮮度も、味も、全国に誇れるものがある。けれど、それだけでは価値は伝わりません。
良い魚があることと、その魚がきちんと評価されることは、別の話です。


魚を丁寧に扱う漁師たちがいるから

水元さんが大切にしているのは、魚そのものだけではありません。その魚を獲る漁師さんたちの存在です。
魚を丁寧に扱う漁師さんがいるからこそ、良い商品づくりができる。だから水元さんは、生産者への尊敬と感謝を持って、安定した価格で魚を買い取ることを続けてきました。


「良い魚を、最高の状態で届けたい」
その言葉の背景には、漁師さんの努力を無駄にしたくないという想いがあります。
魚は、ただ仕入れて売るものではありません。漁師さんが海に出て、手をかけ、丁寧に扱ってきた命です。その価値を受け取り、次の人へつなぐこと。
水元さんにとって水産業は、魚を売る仕事でありながら、漁師さんの努力をつなぐ仕事でもあります。

胸を張れる魚を届ける

佐伯には、地元で味わえば格別な魚があります。しかし、飲食店に並ぶ頃には鮮度や魅力が薄れ、期待したおいしさが伝わらないこともありました。
「本当はこんなもんじゃない。胸を張れる味がある」
そう確信した水元さんは、2015年、自ら日本料理店「かまえ魚河岸水元」を開業します。



ただ魚を卸すだけではなく、地元の魚を料理として届ける場所をつくる。そこで提供したかったのは、「これが佐伯の魚や」と誇れる一皿でした。
魚を知り、漁師を知り、食べる人の反応も知る。卸だけでは見えなかったものが、飲食の現場にはありました。

かまえ魚河岸 水元
〒870-0034 大分県大分市都町1丁目3−4
コロナ禍で決めた、新しい挑戦
やがて、コロナ禍が訪れます。飲食店の営業は大きな影響を受け、魚の流れも変わりました。
その中で、水元さんは考えます。
「世の中にないものを作ろう」


これまで培ってきた活魚の目利きと、独自の熟成技術。それらを生かし、刺身の冷凍や未利用魚の加工など、新しい挑戦に踏み出しました。
魚は、鮮度が命です。けれど、ただ新鮮なだけでは届けられる範囲に限りがあります。遠くの人にも、良い状態で佐伯の魚を届けるにはどうすればいいのか。

その問いから、加工品づくりが始まりました。
オシチョクおおいたで紹介している「地魚海鮮漬け丼の素」も、その考え方の先にある商品です。佐伯で揚がる魚を、家庭でも楽しめる形へ。漁師さんの努力と、佐伯の魚の魅力を、食卓まで届けるためのひと品です。
オシチョクおおいたより

私たちが水元さんを訪ねて感じたのは、魚を売る人というより、佐伯の魚の価値をつなぐ人だということでした。
高校卒業後から水産業に入り、卸売の現場で18年。独立してからも、漁師さんへの敬意を持ち、良い魚を最高の状態で届けることを続けてきた水元さん。
飲食店を開き、加工品にも挑戦し、佐伯の魚を届ける方法を広げてきました。そこには、魚そのものへの想いだけでなく、漁師さんの努力を無駄にしたくないという強い気持ちがあります。

大分には、まだ知られていない海の恵みがあります。そして、その価値を届けようとするつくり手がいます。
水元さんが手がける「地魚海鮮漬け丼の素」や「カワハギ刺身セット」を通じて、佐伯の魚のおいしさと、そこに関わる人たちの想いを感じていただけたら嬉しいです。
水元の商品を見る
オシチョクおおいたについて
オシチョクおおいたは、大分のつくり手を訪ね、私たちが本当に紹介したいと思った商品を届ける、大分のセレクトギフト専門店です。
大分の海の幸、山の幸、手仕事から生まれる品々を、贈りものとして選びやすい形で紹介しています。
大分のつくり手の想いと、土地の恵みを。
大切な方への贈りもの、自分へのご褒美に。



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